「格安SIMのデータSIMを賢く使おう特徴や活用方法を解説するよ」でも触れていますが、格安SIMの「データSIM」を使えばモバイルWi-Fiルーターも激安で使うことが可能です。
しかも料金も安いんだよ
外出先でも気軽にWi-Fi環境が持てるモバイルルーター(ポケットWi-Fi・WiMAX)が人気ですよね
僕も1年ほど前まではWiMAXを利用していましたが、現在はSIMフリーモバイルルーターを愛用しています!
ただ、これらのモバイルルーター(WiMAXなど)はプロバイダー経由での契約が基本で、スマホで言う所の契約期間(縛り)と契約期間内の解約は契約解除料(違約金)が発生します。
例えば人気のBroad WiMAXは3年契約が基本となっており、契約期間に応じた更新月の前に解約すると以下の契約解除料(違約金)が発生します。
契約開始からの利用月数 | 契約解除料 |
0~12ヶ月目 | 19,000円 |
13~24ヶ月目 | 14,000円 |
25~36ヶ月目 | 9,500円 |
37ヵ月目(更新月) | 0円 |
38ヵ月目以降 | 9,500円 |
また、37ヵ月目の契約更新月を過ぎると自動更新になるのも注意点の1つです。
一方、SIMフリーのモバイルWi-Fiルーターを格安SIM(データSIM)で運用すれば、10GBで2,300円で運用が可能ですし、縛りや違約金は一切ありません。
それならモバイルWi-Fiをもっと気楽に使えるっスね
前置きが少し長くなりましたが、この記事ではそんな便利な「モバイルルーター×格安SIM」の運用方法や、特徴、料金プラン、SIMフリーモバイルルーターの購入方法などを丁寧にまとめました。
「モバイルWi-Fiをもっと気軽に安く使いたい!」という方はぜひ参考にして頂ければ幸いです。
目次
モバイルルーターとSIMフリーモバイルルーターの違いってなに?
モバイルルーターとは、結構大雑把な括り表現ですが、指し示す意味としては「モバイルWi-Fiルーター」、「WiMAX」、「ポケットWi-Fi」といった幾つかの種類があります。
これらは微妙に意味合いが異なりますが、ほとんどが同じ製品ジャンルとして認知されています。
この括りの中に、「WiMAX」や「ポケットWi-Fi」といったUQコミュニケーションズやワイモバイルが親元となってモバイルルーターを提供しています。
一般的なモバイルルーターは最初から本体と回線を繋ぐ通信事業社がセットになっているので、独自の縛りや違約金、キャッシュバックが組み込まれています。
キャッシュバックが高額なのは魅力ですが、縛り期間が長いことや、違約金が発生する、自動更新があるといったデメリットがあります。
SIMフリーモバイルルーターとは、スマホ同様にモバイルルーターのSIMフリー製品として販売されており、自分の好きな通信事業社を選び、その通信事業社が適用しているSIMカードを挿して使います。
SIMフリーモバイルルーターは初期コストも安く、縛りや違約金もないので、毎日メチャクチャ使う人を除けばランニングコストが安く済むのが「SIMフリーモバイルルーター×格安SIM」の特徴です。
SIMフリーモバイルルーターの使い方
SIMフリーモバイルルーターの使い方はとても簡単です。
- 端末を購入する
- SIMカードを用意する
- 裏蓋を外してSIMカードをセットする
このようにたったの3ステップで完了します。
端末によってはAPN設定が必要になるものもありますが、最近では「Aterm MP01LN」のようにSIMカードを挿し込めば自動でAPN設定を行ってくれるモバイルルーターも登場しています。
SIMフリーのモバイルルーターはどこで購入するの?
SIMフリーのモバイルルーターはAmazonなどのネットショップでも購入可能ですし、SIMカードとのセットであれば楽天モバイル・LINEモバイル・IIJmioといったMVNOでのセット購入だって可能です。
SIMフリーモバイルルーターのメリットとデメリットについて
SIMフリーモバイルルーターのメリットとデメリットをそれぞれ確認していきましょう。
SIMフリーモバイルルーターのメリット
SIMフリーモバイルルーターの代表的なメリットは以下の通りです。
- 格安SIMで月額料金を安くすることが可能
- いわゆる「縛り期間」と契約解除料が発生しない
- プランが自由に選べる
それでは、1つずつ確認していきましょう。
1.格安SIMとの組合せで月額料金を安く運用できる
一般的にWiMAXの月額料金は7GB、3,400円~3,700円が相場が相場ですが、格安SIMの場合は7GB:2,300円前後が相場となっており、ひと月あたり1,200円ほど毎月のコストを下げることが可能です。
モバイルルーター | 月額料金 |
Broad WiMAX 3年契約 | 3,411円 |
UQWiMAX 7GB | 3,696円 |
格安SIM | 月額料金 |
LINEモバイル 7GB | 2,300円 |
マイネオ 6GB | 1,580円 |
2.解約時、格安SIMは「縛り」と「契約解除料」が一切発生しない
WiMAXやポケットWi-Fiなどはプランに応じて2年・3年が選択できますが、同時にそれらがいわゆる「縛り期間」となります。
また、その縛り期間の間に「思っていたのと違う」「あまり使わない」など何かしらの理由で解約した場合は、高額な違約金が発生します。
WiMAXやポケットWi-Fiなどは、得られるキャッシュバック金額は大きいですが、契約から1年以内の契約解除料(違約金)は19,000円以上と特に高いので注意しましょうね。
一方、SIMフリーモバイルルーターで使う格安SIM(データSIM)には縛りや契約解除料は一切発生しませんので、不要と感じたらいつでも0円解約手続きが行えます。
3.プランが自由に選べて、固定費も安く抑えられる
WiMAXなどの基本プランは7GB/月か、無制限の2択しかありません。
毎日モバイルルーターを使いこなす人にとっては無制限プラン(ギガ放題など)がオススメですが、「出張時だけ」・「毎月カフェでの軽作業時の時だけ」という人にはデータ容量が多すぎて無駄に高い固定費を払っている形になってしまいます。
格安SIMであれば3GBや5GBプランなど豊富なプランが選べるので、自分の必要に見合ったデータ料金が選べるのが魅力の1つです。
項目 | 月額料金 |
UQ Flat ツープラス 7GB | 3,696円 |
楽天モバイル 10GB | 2,260円 |
SIMフリーモバイルルーターのデメリット
SIMフリーモバイルルーターのデメリットは以下の通りです。
- SIMカードのサイズ選びの自己管理が必要
- WiMAXほどの通信速度は期待できない
- 対応バンド(周波数帯)を確認しておく
それでは、1つずつ確認していきましょう。
1.端末に合ったSIMサイズを自分で選ばなければならない
SIMフリーモバイルルーターにはそれぞれ機種に合った「SIMカードのサイズ」が決められています。
WiMAXなどは申込みをすれば自動的にその機種に合ったSIMカードが選択されてますが、格安SIMの場合は自分でSIMサイズを申込み時に選ばなければなりません。
上図は「Aterm MP01LN」のスペック表と楽天モバイルのSIMカード申込み時の画面になります。
「Aterm MP01LN」のSIMサイズはnanoSIMと決められていますので、楽天モバイルでは申込み時にnanoSIMを選択します。
仮にSIMサイズを間違って注文してしまうと、キャンセルはきかず再発行という形になってしまい「SIMカード有償交換費」として3,000円がかかってしまうので、SIMサイズには注意しましょう
2.WiMAXほどの通信速度は期待できない
通信速度はあくまで格安SIMの通信速度になりますので、WiMAXのような通信速度はでません。
ですが、個人的には格安SIM自体に不満は持っていませんのでそれほど重要視はしていません。
時間帯によってはもちろん遅くなることもありますが、当サイトも出先ではSIMフリーのモバイルルーターを使って更新作成しています。
3.SIMフリーモバイルルーターの対応バンドは確認しておこう
SIMフリーモバイルルーターもSIMフリースマホと同様に受けられる電波(対応バンド)は決まっています。
格安SIMはキャリアの通信回線の一部を使っていますので、MVNOによって利用できる対応バンドも変わってきます。
例えば、
・au系の格安SIM → バンド26
・ソフトバンク系の格安SIM → バンド8
がメインバンドとなっています。
「Aterm MP01LN」の基本スペックを確認してみると、対応バンド(対応周波数帯)はバンド1/19/26が利用可能となっていますので、ドコモ系とau系の格安SIMが利用できるのが確認できますね。
この場合は、ドコモ系・au系の格安SIMを扱っている所と契約して使います。
対応バンドを調べるのはちょっと面倒なので、不安な方はSIMフリーモバイルルーターを取り扱っているMVNOで契約すれば安心ですね。
下記で「筆者おすすめのSIMフリーモバイルルーター」もう紹介していますので、そちらも合わせてご参考にしてください。
SIMフリーモバイルルーターと格安SIMの組合せに向いてる人はどんな人?
さて、そろそろ最後になりますが、SIMフリーモバイルルーターは以下のような方にオススメです。
- 月のデータ使用量が10GB以下の人
- 2年3年の長い縛り期間が嫌いな人
WiMAXのデータ量は7GBと無制限(ギガ放題)しかありません。
毎月のデータ容量が7GBで収まる人でも格安SIMの10GBの方が安く使えます。逆にこれよりももっと少ないデータ容量も格安SIMなら可能です。
また、縛り・違約金が発生しないので、「もう十分かな」って感じた時でも簡単に解約ができるのも嬉しいポイントですね
筆者おすすめのSIMフリーモバイルルーター
SIMフリーモバイルルーターはいくつもありますが、筆者がおすすめなのは以下の2点です。
Aterm MP01LN
雑誌にも度々紹介されている「Aterm MP01LN」です。
Aterm MP01LN | 説明 |
---|---|
連続通信時間 | 約10時間 |
対応バンド | LTE 1,19,26 3G回線不可 |
SIMサイズ | nanoSIM×1 |
サイズ | 50×91×12(mm) |
価格 | 9,000円 Aterm MP01LN | Amazon |
利用可能格安SIM | ドコモ系・au系 |
セット購入 | 楽天モバイル・LINEモバイル |
カードサイズで超コンパクトが人気でもあり、SIMカードをセットすると自動でAPN設定を行ってくれるなど簡単さに優れています。実際のレビュー記事もありますので、合わせてご参考になれば幸いです。
また、au系の格安SIMも使えますので爆速で名高いUQモバイルでの利用も可能です。
HUAWEI E5577
通信速度が速く、対応バンドの幅も広い「HUAWEI E5577」です。
HUAWEI E5577 | 説明 |
---|---|
連続通信時間 | 約12時間 |
対応バンド | LTE 1,3,5,7,8,19,20 / WCDMA 1,2,5,6,8,19 |
SIMサイズ | 標準SIM |
サイズ | 58×96.8×17.3(mm) |
価格 | 9,500円 HUAWEI E5577 | Amazon |
利用可能SIM | ドコモ系・ソフトバンク系 |
唯一の弱点が今ではほとんど利用価値のない「標準SIM」を採用している所です。
標準SIMを申し込んでしまうと、HUAWEI E5577でしか使えず、タブレットでの併用はできません。
個人的にはSIM変換アダプタを使って、nanoSIMを標準SIMとして使っていますが、変換アダプタは自己責任となりますので、利用する際はご注意ください。
まとめ:外出先で気軽にWi-Fiを使うならSIMフリーモバイルルーターを使おう
これまでは、モバイルルーターといえばWiMAXやポケットWi-Fiが主流でしたが、月額料金の高さや、縛り期間・違約金がどうしても付きまとってたので、「便利なのは分かっているけど、なかなか手が出せない」という感じでした。
ですが、格安SIMの登場によりもっと安く気軽にが現実化したのがSIMフリーモバイルルーターです。
毎月の維持費の安さや、縛り・違約金0円などのフットワークの軽さや自分に合ったデータ容量が決められるなど魅力は満載です。
端末自体も1万円ほどで購入できるので、モバイルルーターを検討中の方はSIMフリー版も選択肢の1つとしてぜひ加えてみてくださいね♪
また、最近ではレンタル式のポケットWi-Fiルーターも出てきています。大容量を必要とする方は、「FUJI Wifi」のようなレンタル式もオススメです。