この記事では「Unihertz」の「Jelly 2」のレビューをしています。
「Jelly 2」はディスプレイが3インチしかない超コンパクトスマートです。色々な意味でインパクトがあるので、持っているだけで注目度アップしますね笑。
見た目は「おもちゃ」ですが、実はスペックをよく確認すると実は優秀で、Android 10を搭載し、ストレージは6GB/128GB、バッテリー2000mAh、1600万画素のメインカメラに、おサイフケータイ(FeliCa)も搭載しています。
極めつけが対応バンドが幅広く、国内の4キャリア全てに対応しているので通信事業社選びで困ることはありません。ただし、5G通信には非対応となっています。
メイン機種には難しいですが、サブ機やシャレの効いたプレゼントにも持ってこいなので興味がある方はサラっと読み流して頂ければ幸いです。
基本スペックや実際に格安SIM(他通信事業社)を挿してテストも行ったのでぜひ参考にしてください。
目次
「Jelly 2」で使える格安SIMについて
細かいスペックは後にして、まずは「Jelly 2」を実際に複数の格安SIM(キャリアサブブランド含む)で試してみました。
冒頭でも触れていますが「Jelly 2」の対応バンド(周波数帯)は下手なスマートフォンよりも豊富で国内の4大キャリア全てに対応しています。
LTE Band 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28/34/38/39/40/41/66
そして、各社で必要なバンドは以下のとおりです↓
「Jelly 2」は、
- ドコモ系SIM:4Gで重要なバンド1・3・19に対応している
- au系SIM:4Gで重要なバンド1・3・18・26に対応している
- ソフトバンク系SIM・ワイモバイル:4Gで重要なバンド1・3・8に対応している
- 楽天モバイル:4Gで重要なバンド3・18・26に対応している
- 5G回線には全て非対応
実際に手元にあった「楽天モバイル」「ワイモバイル」「UQモバイル」「IIJmio」「BIGLOBEモバイル」「マイネオ」「ahamo」「LINEMO」で試したところ、全て僕の環境下で使えました。
通信事業社 | 提供回線 | 公式サイト |
マイネオ | ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線 | 公式サイト |
IIJmio | ドコモ回線、au回線 | 公式サイト |
BIGLOBEモバイル | ドコモ回線、au回線 6/17よりセット販売 | 公式サイト |
UQモバイル | au回線 | 公式サイト |
Ymobile | ソフトバンク回線 | 公式サイト |
楽天モバイル | 楽天モバイル回線 | 公式サイト |
ahamo | ドコモ回線 | 公式サイト |
povo | au回線 | 公式サイト |
LINEMO | ソフトバンク回線 | 公式サイト |
各社SIMカードを挿し込んだ際のAPN設定は会社によって「自動、APN一覧から選択、手動設定」と3つのパターンがあるのでそれぞれに従います。
APNが完了しても「モバイルデータ」の部分がOFFになっているとインターネットには繋がりません。通常はこの部分が最初からONになっていることがほとんどですが、僕が使った時はOFF状態になっていたので、もしAPNが完了してもネットに繋がらなかったらチェックしてみてください。
「設定」>「ネットワークとインターネット」>「モバイルネットワーク」>「モバイルデータ」
通信事業社で動作確認がないのは基本、自己責任になる
お決まりになってしまいますが、各通信事業社の「動作確認ページ」での記載がない場合は自己責任となってしまうので、その点はご注意ください。
特に「Jelly 2」はメジャーな機種ではないので実際は使えるけど、通信事業社側が単純に動作確認をしていないだけ。というパターンもあるのでちょっとややこしいですよね苦笑
また、au回線系に関しては対応バンドが合致しても接続できない現象があるので、au系のSIM以外で使うことを僕は推奨します。
(※BIGLOBEモバイルではセット購入でAプラン(au回線)も選択できるのでUQモバイルも問題ないとは思いますが、動作確認で記載がない以上は個人の判断での利用となります。)
[追記]2021年6月17日よりBIGLOBEモバイルでの取扱が開始になります。
「Jelly 2」を使うのに個人的におすすめなのは「BIGLOBEモバイル」
「Jelly 2」はほとんどの通信事業社で使えるので、どこを選ぶかは好みもあるかと思いますが個人的には「BIGLOBEモバイル」の料金プランがしっくりきました。
ただし、僕の場合はメイン使いではなく「サブ機」という目線で選んでいます。
現在、BIGLOBEモバイルでは以下のキャンペーンが適応になります。(10月30日時点)
- 新規申込みでも申込み時に「SMC」のキャンペーンコード入力で3,000円相当のポイント
- 初期費用無料(3,300円相当)
- 基本プラン1年間割引(3GBプランなら1ヶ月770円で利用可能)
最初の初期費用も無料ですし、基本プランが1年間割引になるので、3GBであれば1年間月額770円で利用可能です。
また、2021年6月17日よりセット購入も可能になりました。
端末価格は、分割払いで1,036.2円×24回(総額24,868.8円)
「Jelly 2」は他社での取扱がないので基本別途購入してから、格安SIMを申し込む形になりますが、BIGLOBEモバイルであればセット購入が可能なので手間がかかりません。
しかもキャンペーン付きだし、解約も好きなタイミングで無料で解約可能です。
「Jelly 2」の基本スペック
「Jelly 2」の基本スペックは以下のとおり。
- OS:Android 10
- CPU Mediatek Helio P60(Octa-core 2.0GHz)
- RAM 6GB
- ストレージ 128GB
- ディスプレイ 3.0インチ(480×854)
- メインカメラ 1,600万画素
- インカメラ 800万画素
- 外部メモリ microSD
- バッテリー 2,000mAh
- 高さ95 x 幅49.4 x 厚さ16.5mm
- Wi-Fi a/b/g/n/ac
- 指紋認証あり
- 国内キャリアの対応バンドに全て対応している
- 5G回線には非対応
- 防水防塵非対応
- その他機能 Felica(おサイフケータイ)/NFC/GPS/Bluetooth4.2
- SIMサイズ nanoSIM x2 (Dual-SIM)
「Jelly 2」のCPU部分の「Mediatek Helio P60」は聞き慣れませんが、スコアは約13万点前後となり「Snapdragon 660」と同等レベルになります。
Snapdragon 660だと「OPPO R11」「OPPO R17 Neo」といったミドルクラスの中堅的な位置付けになります。
モンストやパズドラなどのゲームアプリ等は問題ありませんが、荒野行動やグラフィック多彩なゲームには向きません。
(そもそも、ゲーム優先の方はの「Jelly 2」を選ばないと思いますが苦笑)
ブラウジング、メール、SNS等などの普段使いでは全く問題ないレベルです。
また、ディスプレイは3.0インチ液晶(480 x 854ピクセル)と解像度が低いので最初は心配しましたが、画面自体が小さいので480px × 854pxでも普通に綺麗ですし、文字も読みやすかったです。
『文字が少し小さいなー』という方はフォントサイズで変更可能なので、少し老眼が入ってきた僕でも問題ありませんでした笑
また、「Jelly 2」のサイズ感は「高さ95 x 幅49.4 x 厚さ16.5mm」となります。
同じコンパクトスマホだと最近では楽天モバイルの「Rakuten mini」が代表的ですよね。
並べてみると上画像のように、「Jelly 2」の方がコンパクトですが、薄さは「Rakuten mini」方が圧倒的に薄いです。
完全に好みになるかと思いますが、「Rakuten mini」はeSIM専用となり後期型だと現状楽天モバイルのみの利用となります。
一方、「Jelly 2」は物理SIM(SIMカード)かつ国内バンドをカバーしているので通信事業社の選択肢の幅はメッチャ広いです。
「Jelly 2」の外観
まず、第一印象ですがこれは「とにかく小さい!可愛いw」のひと言です笑
手のひらに乗せても完全にスッポリ収まります。
ただし、厚みはあるので「Rakuten Mini」と比較するとボリュームはありますが、「Jelly 2」は物理SIM(SIMカード)なので通信事業社の選択肢の幅が広いのが利点ですね。
また、解像度は854×480を数字だけだと心配ですが、そもそも画面サイズが3インチしかないのでドットの荒さは感じません。普通に綺麗です。
ただし、文字入力は慣れが必要ですがもうこれは愛嬌ですね。
そして背面は約1600万画素のメインカメラ(撮影用フラッシュライト付き)、指紋認証センサー、おサイフケータイ(FeliCa)・NFCセンサーが配置されています。
指紋承認センサーですが筐体が小さいので、これもちょっと慣れが必要です笑
▼左側面には音量キーのみ。右側面には電源キー、プログラミングキー(独自キー)、SIMスロット、USB Type-C端子が設置されています。
▼SIMスロットはnanoSIM+microSD(nanoSIM)となります。
▼またこの赤い色の独自キー(カスタムキー)は押し方でアプリのショートカットなどを3つまで割り当てることが可能なので、頻繁に使うアプリを設定しておくと凄く便利です。
▼筐体上部には赤外線ユニット、動画撮影用のマイク、3.5mmイヤホンジャックがあります。
▼筐体下部には通話用のマイクと外部スピーカーがあります。
「Jelly 2」のカメラ
「Jelly 2」のメインカメラは1600万画素のシングルレンズとなります。
デフォではオートになっていますが、「プロモード」にすればホワイトバランスやISOや露出の手動変更が可能となっています。
何も考えないで一枚試し撮りしてみましたが普通に綺麗で驚きました。正確には少しレトロ調の雰囲気になっています。
全体的なカメラ性能は友人にお願いしました↓
ここではカメラレビュー担当の須田がUnihertz Jelly2の写真性能をご説明をしますので、購入のご参考になればと思います。
【Unihertz Jelly2 スペック】
- 背面カメラ1600万画素
- 全面カメラ800万画素
- デジタルズーム4倍まで対応
近年のスマホにある超広角モード、ポートレートモードや夜間モードなどの機能はありません。
ズーム機能はありますが、『デジタルズーム』となりますので使用すると写真の劣化に繋がりますので気をつけてください。
【作例】
ではUnihertz Jelly2ではどのような写真が撮れるかご覧ください。
※カメラ性能を確認する為、画像編集は一切行っておりません。
色鮮やかとは言えませんが、良く言えばフィルムのような色乗りです。
また、景色は広く撮りたいので超広角モードなどがあるといいなと感じました。
この日は気温30度晴天で、とても気持ちの良い天気でした。
しかし、写真では曇ったような色で見たままの写真かと言われると、かなりモヤッとした印象が残ります。
一枚目の写真同様色鮮やかとは言えないと感じますが、個人で色の好みがありますので決して写真として優れていないわけではありません。
ここではポートレートモードでも使って周辺をぼかすことが出来れば、もう少し被写体が際立って撮れるのに残念です。
夜間では撮影はどうなのか検証しました。
ある夜でも程度の光があればしっかり撮影することが出来ました。
一方で光量の少ない場面になると、まるで写りません。
夜間モードなどの機能がないのは非常に残念に感じます。
【注意】
夜間撮影をしていてデメリットだと感じた点があるのでご説明します。
この写真は左のイルミネーションにピントを合わせたつもりで撮りました。
しかし、帰ってPCで確認してみると全くピントが合っていません。
Unihertz Jelly2は夜間撮影時にピントがしっかり合わせたところに行きにくいと考えます。
そして何より『液晶が小さすぎで現場での確認はかなり困難』だと思います。
小さなスマホで持ち歩きやすいですが、写真を撮るとなると液晶が小さすぎて非常に不便だと感じました。
夜間撮影が難しいように、逆光に弱い印象です。
塗り絵の様な写真になってしまいました。
夕暮れが写真の色乗りがフィルム調なので良かったりしました。
【まとめ】
Unihertz Jelly2はスマートフォンとしては小さくて持ち歩きやすい。
しかし、カメラ性能だけをみると色乗りが悪く、とにかく液晶が小さすぎて撮るのも写真を確認するのも非常に難しいと思います。
そしてピント性能が正確ではないので、かなりの確率でピントが外れます。
写真を撮るのであれば別途デジカメを持ち歩くことを強くお勧めします。
酷評になってしましましたが、以上がUnihertz Jelly2のカメラ性能になります。
「Jelly 2」レビューまとめ
以上が「Jelly 2」の実機レビューでした。
見た目に反しては基本スペックは充実しているので、普段の生活レベルであればミドルスペックのスマートフォンと何ら変わりはありません。
「自分は超コンパクトなスマホが欲しいんだ!!」という方には打って付けです。
あくまで画面サイズは3インチなので、文字入力や動画視聴は全て『慣れ』のひと言になってしまいますが、おサイフケータイ(FeliCa)対応なのでハマる人には超ハマるかと思います。
また、しょっちゅう格安SIMばかり触っている自分の視点だと、対応バンドが充実しているので好きな通信事業社で使えるのが個人的には最強だと感じました。
IIJmioやBIGLOBEモバイル、マイネオ辺りで一番少ない容量プランを活用すれば月額数百円で使えちゃうのでサブ機にもピッタリです。
現状、BIGLOBEモバイル以外で使う場合は、「Jelly 2」を別途購入しなければなりませんが、特に拘りがなければBIGLOBEモバイルでセット購入した方が手間はかかりません。
以下リンクから各公式サイトへ移動できるので、キャンペーン合わせて確認して頂けたら幸いです。
通信事業社 | 提供回線 | 公式サイト |
マイネオ | ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線 | 公式サイト |
IIJmio | ドコモ回線、au回線 | 公式サイト |
UQモバイル | au回線 | 公式サイト |
Ymobile | ソフトバンク回線 | 公式サイト |
楽天モバイル | 楽天モバイル回線 | 公式サイト |
ahamo | ドコモ回線 | 公式サイト |
povo | au回線 | 公式サイト |
LINEMO | ソフトバンク回線 | 公式サイト |