この記事では3キャリアの新ブランド(オンライン専用)「ahamo」「povo」「LINEMO」の基本情報や注意点を比較してまとめた記事になります。
各ブランドは個別のカテゴリがあるのでそちらを参考にして頂ければと思います。
「ahamo」「povo」「LINEMO」を徹底比較
まずは「ahamo」「povo」「LINEMO」の基本的な特徴を一覧にしてみました。
ahamo (docomo) | povo (au) | LINEMO (SoftBank) | |
月額料金 | 2,970円 | 2,728円 | 2,728円 |
データ通信量 | 20GB | ||
データ超過時 | 送受信時最大1Mbps | ||
データ追加 | 1GB/500円 | ||
通話料金 | 30秒/20円 | ||
通話オプション | 1,100円で24時間かけ放題 | 550円で1回5分かけ放題 1,650円で24時間かけ放題 | |
キャリアメール | 非対応 | 非対応 | 非対応 |
通信回線 | 4G/5G | ||
eSIM | 未定 | 対応 | 対応 |
申込み方法 | オンライン | オンライン | オンライン/LINEアプリ |
サポート | 有料ならサポート可能 | オンライン | オンライン |
Apple Watchの単独使用 | 非対応 | 非対応 ※auから移行時のみ、ウォッチナンバーの継続が可能 | 非対応 |
各種割引 | ・ファミリー割引:適用 ・みんなドコモ割:ahamo回線からの申し込みは対象外。すでに家族回線で適用済の場合はahamo回線をカウント対象にすることは可能 | ・auスマートバリュー、スマイルハート割引:いずれも対象外 ・家族割プラス:家族人数のカウント対象外、2021年夏までに契約した場合は早期申し込み特典でカウント対象 | 家族割:対象外 |
キャリア決済 | 非対応 | 対応 | 非対応 |
セット購入 | あり | なし | なし |
動作確認端末 7/1時点 | iPhone:21機種 Android:72機種 | 全189種 (SIMフリー含む) | ソフトバンク:58機種 ワイモバイル:25機種 |
基本的にはどのキャリアも同じ仕様になっているので、多くの方は現在ドコモの方であれば「ahamo」に。auであれば「povo」に。ソフトバンクであれば「LINEMO」に。
という流れになるかと思います。僕の周りもこのパターンです。
それでは次に各キャリア別で確認していきます。
docomoの「ahamo」
ahamo(アハモ)は月額2,970円(税込)で20GBのデータ通信ができる料金プランです。通話料に関しては「国内通話5分以内かけ放題」が基本プランに組み込まれており、完全かけ放題は+1,100円(税込)でオプション可能となっています。
ahamoの主な特徴は以下のとおり。
- 月額料金は2,970円(税込)
- データ通信:20GB
- 国内通話5分無料:0円
- 国内通話かけ放題:1,150円
- 20GB超過で速度が1Mbpsに制限
- 4G/5Gのドコモ回線で通信ができる
- 3Gには非対応なので注意!
- オンラインのみで契約ができる
- ドコモからのMNPはプラン変更という形になる
- 別途料金でスタッフによるサポートが可能
- キャリアメールは使えない
- 留守番電話サービスは使えない
- キャリア決済は使えない
- テザリング機能も使える
- 家族割などはない
- 新規申込みや解約などの事務手数料は無料
- auからのウォッチナンバーがあればAppleウォッチ単体利用は可能
- 端末セット購入の購入可能(ドコモオンラインショップでも機種変更可能に)
- 機種変更はahamo契約のままドコモオンラインで可能
ahamo | docomo | |
料金プラン | 20GB:2,970円 | ギガホプレミア 5G 無制限 7,315円 〜3G 5,665円 4G 60GB 7,205円 〜3GB 5,555円ギガライト 〜1GB 3,465円 〜3GB 4,565円 〜5GB 5,665円 〜7GB 6,765円 |
データ超過時 | 下り最大1Mbps | ギガホプレミア最大1Mbps ギガライト 最大128Mbps |
データチャージ | 1GB 550円 | 1GB 1,100円 |
通話オプション | 5分以内の国内通話なら無料 完全かけ放題は1,100円/月 | 5分かけ放題 770円/月 完全かけ放題 1,870円 |
手数料 | 新規契約事務手数料、機種変更手数料、MNP転出手数料いずれも無料。docomo、ahamo間の移行は手数料無料 | |
解約手続き | オンライン | オンライン・店舗 |
サポート | オンライン 一回3,300円で店舗対応あり | オンライン、電話、店舗 |
ahamoは月額20GB 2,970円とシンプルプランなので、家族の場合でも単純に×人数で計算が可能です。
ただし、ドコモを長く使っているご家庭の場合、光回線もドコモ光というケースも多く場合によってはドコモの方が微妙にお得になるケースもあるので一概には言えません。
また、家族内の1人がahamoになるとahamoとドコモ契約者の家族通話間は完全無料ではなくなるので、普段から5分以上の通話をするご家庭は要注意です。
ahamoは、「単身者」「店舗サポートなしで自分で申し込みやプラン変更などができる」「毎月20GB以内に収まる」方であればシンプルで安い料金プランには間違いありません。
もっとざっくり言うと、「ahamoのデメリット」を理解した上で今のドコモ料金の明細とahamoにした時の合計金額がahamoの方が安くなるのであればahamoにして問題ないと僕は感じています。
『えーでもahamoって20GB一択でしょ?そんな使うかなー?』と考える方もいるかとは思いますが、実際ギガライトと比較して見ると以下のとおり↓
ahamo | ドコモ:ギガライト | 差額 | |
〜1GB | 20GB 2,970円 | 3,465円 | 495円 |
〜3GB | 4,565円 | 1,595円 | |
〜5GB | 5,665円 | 2,695円 | |
〜7GB | 6,765円 | 3,795円 |
最低の〜1GBでもahamoの方が安くなってしまいます。
ただし、家族人数やドコモ光などの割引が入ると変化するので、その辺りはチェックしておきましょう。
そして、ahamoは2021年5月27日よりahamo契約のままドコモオンラインショップで機種変更も可能になりました。
少しずつ内容も改善されてきているので、今後もより使いやすくなって行くかと思います。
僕も実際にahamoへMNPで申し込んでみましたが、難しい箇所もなかったのでサポート無しの部分で心配している方でも安心して良いでしょう。
また、ahamoは有料であればサポートが受けられるので、povoやLINEMOよりは心配が少ないかと思います。
auの「povo」
povo(ポヴォ)は月額2,728円で20GBのデータ通信ができる料金プランです。通話料に関しては従量制となっていて20円/30秒で料金が発生していきます。
別途オプションで、「550円/月で5分かけ放題、1650円/月で完全かけ放題」にすることも可能。通話がオプション形式になっているので、LINE通話などで事足り方は20GB:2,728円ポッキリで使えます。
※2021年9月下旬より「povo 2.0」へと変更になり、仕様も異なります。リリースされ次第修正を行います。
povoの主な特徴は以下のとおり。
- 月額料金は2,728円
- データ通信:20GB
- 国内通話5分無料:550円
- 国内通話かけ放題:1,650円
- 20GB超過で速度が1Mbpsに制限
- +220円/日で24時間データ使い放題のオプションも有
- 4Gのau回線で通信ができる
- 5Gは夏以降を予定
- 3Gには非対応なので注意!
- オンラインのみで契約ができる
- サポートもオンラインのみ
- キャリアメールは使えない
- 留守番電話サービスは使えない
- キャリア決済(auかんたん決済)が使える
- テザリング機能も使える
- 家族割などはない
- 新規申込みや解約などの事務手数料は無料
- auからのウォッチナンバーがあればAppleウォッチ単体利用は可能
- 端末セット購入はできない
povoもahamoやLINEMOなどと基本的な部分は似ていますが、「キャリア決済が可能」「auからのウォッチナンバーがあればApple Watchの単体利用が可能」といった他社よりも優れてる部分があります。
また、対応機種もiPhone・Android合わせて189機種(2021年3月時点)と他社よりも多いのが特徴。
ですが、ahamoみたいに端末セット購入はできないのでpovoへ変更するタイミングで機種変更を希望する方はau・UQモバイル利用時に端末を変更してからpovoへ乗り換える必要があります。
それか、SIMフリー端末を別途購入するのもアリです。
povoは対応機種でSIMフリースマホ(Pixel、AQUOS、OPPO、ASUS、モトローラー)も多く使えるのも特徴の1つですね。
povoの対応機種に関しては別記事でまとめているので、合わせて参考にして頂けると嬉しいです。
povo | UQモバイル | au | |
料金プラン | 20GB 2,728円 | S 3GB 1,628円 M 15GB 2,782円 L 25GB 3,828円 | 使い放題MAX4G/5G 〜3GB/5,580円 |
データ超過時 | 最大1Mbps | プランS 最大300mbps プラン M/L 最大1Mbps | 最大128bps |
データチャージ | 1GB/550円 使い放題/220円/日 | 100MB/220円 500MB/550円 | 0.5GB:605円 1GB:1,100円 3GB:3,300円 5GB:5,500円 |
通話オプション | 550円/月 5分かけ放題1650円/月 完全かけ放題 | 770円/月 10分かけ放題1870円/月 完全かけ放題 | +880円 1回5分まで通話し放題 +1,980円 24時間通話し放題 |
手数料等 | 新規事務手数料、解約手数料、機種変更手数料、MNP転出手数料など無料 | ||
契約手続き | オンライン | オンライン、店舗 | |
サポート | オンライン | オンライン、店舗、電話 |
SoftBankの「LINEMO」
LINEMO(ラインモ)は月額2,728円で20GBと、3GB990円のデータ通信というシンプルなプラン。必要であれば別途で5分間の国内通話かけ放題、完全かけ放題ができる仕様となっています。
LINEMOの主な特徴は以下のとおり。
- 月額料金は2,728円
- データ通信:20GB(LINEギガフリー)
- 2021年7月15日より小量の3GBプラン:990円が登場
- 国内通話5分無料:550円
- 国内通話かけ放題:1,650円
- 20GB超過で速度が1Mbpsに制限
- 3G/4G/5Gのソフトバンク回線で通信ができる
- LINEスタンプ使い放題が無料(2021年夏〜)
- オンラインのみで契約ができる
- サポートもオンラインのみ
- Softbank・Ymobile・LINEMO間のMNPは手数料無料
- eSIM/eKYCに対応
- 事務手数料は無料
- キャリアメールは使えない
- キャリア決済(ソフトバンクまとめて支払い)に対応
- Appleウォッチ単体利用は不可
- 家族割はない
- yahooプレミアムなどは無料にならない
- 持ち込み端末は全てSIMフリー化してあること
LINEMOはSoftbankのような超大容量はありませんが、データ容量が20GBで月2,728円や新しく登場した3GB990円というミニプランが用意されています。
LINEMOを含めたキャリアの新プラン容量に対しての月額料金が安いのでとても魅力ですが、注意点として「キャリアメールは使えない」「キャリア決済ができない」「Appleウォッチの単体利用はできない」「家族割サービスはない」「yahooプレミアム会員が無料で使えない」といったデメリットも存在します。
これらのデメリットは人によって左右されるのでご自身の許容範囲であれば特に問題ありませんが、数点該当する方はLINEMOへ変更する前に確認しておきましょう。
LINEMO | Ymobile | ソフトバンク | |
料金プラン | 20GB 2,728円 3GB 990円 | S 3GB 2,178円 M 15GB 3,278円 L 25GB 4,158円 | メリハリ無制限 7,238円 ミニフィットプラン |
データ超過時 | 最大1Mbps | プランS 最大300mbps プラン M/L 最大1Mbps | 最大128bps |
データチャージ | 1GB/550円 | 500MB/550円 1年間はデータ増量 | 500MB/550円 1GB/1100円 |
通話オプション | 550円/月 5分かけ放題1650円/月 完全かけ放題 | 770円/月 10分かけ放題1870円/月 完全かけ放題 | +880円 1回5分まで通話し放題 +1,980円 24時間通話し放題 |
手数料等 | 新規事務手数料、解約手数料、機種変更手数料、MNP転出手数料など無料 | ||
契約手続き | オンライン、LINE | オンライン、店舗 | |
サポート | オンライン | オンライン、店舗、電話 |
レビュー記事も随時更新していきます。