この記事では2021年6月18日に発売された「Xperia 10 III」のレビューをしています。
Xperia 10 ⅢはSoCにSnapdragon 690 5Gを搭載し、6GBのメインメモリや6インチの有機ELディスプレイ、解像度2,520×1,080(フルHD+)、5G対応、おサイフケータイ(FeliCa)対応、防水防塵対応というほぼ全部入りのミドルスペックスマホとなっています。
性能の高いスマホは画面サイズが大きい端末が多いですが、Xperiaシリーズは画面比率が21:9と独自性が特徴です。今回の「Xperia 10 Ⅲ」若干横幅がスリムになりより片手サイズに収まる大きさになっているので個人的にはgoodです。
「Xperia 10シリーズ」はライトユーザー層に人気が高い製品で当サイトでもよく質問メールが届きます。特に今回の「Xperia 10 III」は51,480円(ドコモ版)で購入できる5G対応のスマートフォンです。
このXperia 10 IIIはキャリア版(docomo・au)とY!mobile版がありますが、今回レビューするのは「ドコモ版のXperia 10 III」です。
また、今回はレビューしているのはドコモ版ですが他のau版・Y!mobile版も合わせて解説していますので、「これからXperia 10 Ⅲを検討している方」も参考になれば幸いです。
↓Xperia 10 Ⅲの購入箇所↓
端末価格(税込) | 割引金額(税込) | |
docomo | 51,480円 (いつでもカエドキプログラムは対象外) | 乗り換え22,000円割引 |
au | 53,985円 (かえトクプログラムで実質36,225円) | 新規11,000円割引、乗り換え22,000円割引、機種変更5,500円割引 |
Y!mobile | 54,000円 | 新規・乗り換え13,000円割引、機種変更7,200円割引 |
目次
Xperia 10 III レビュー
それでは最初は「Xperia 10 III」の特徴やスペック・外観などを確認していきましょう。
利用できる通信事業社を知りたい方は「こちら」をクリック(タップ)して頂ければジャンブします。
Xperia 10 IIIの特徴
- 端末価格:51,480円(ドコモ版)
- Android 11
- SoCはSnapdragon 690 5Gを搭載
- 6.0インチ
- 2,520×1,080 FHD+ HDR対応有機ELディスプレイ
- 6GB:128GBメモリを搭載
- 指紋認証のみ対応(顔認証は非対応)
- 1200万画素(広角)+800万画素(超広角)+800万画素(望遠)のトリプルレンズ
- おサイフケータイ(Felica)に対応
- 4,500mAh 大容量バッテリーで電池持ちが良い
- 筐体サイズ:約154x68x8.3(mm)
- スピーカーはモノラル再生
- 高リフレッシュレートには非対応
- SIM:シングルスロット(nanoSIM+マイクロSD)
- 対応バンドはキャリア版によって異なる
- 169g
Xperia 10 IIIは6インチのディスプレイを搭載しており、SoCには「Snapdragon 690」と前作のXperia 10 Ⅱよりもグレードアップしています。
せっかくなので、前作と基本的な部分を表にしてみました↓
Xperia 10 Ⅲ | Xperia 10 Ⅱ | |
CPU(SoC) | Snapdragon690 5G | Snapdragon665 |
OS | Android 11 | Android 10 |
ディスプレイ | 6インチ有機EL FHD+ 画面比率 21:9 60Hz | |
ストレージ | 6GB/128GB | 4GB/64GB |
メインカメラ | 広角 12MP f/1.8 超広角 8MP f/2.2 望遠 8MP f/2.4 | 広角 12MP f/2.0 超広角 8MP f/2.2 望遠 8MP f/2.4 |
インカメラ | 8MP f/2.0 | |
イヤホンジャック | あり | |
SIM | シングルスロット | |
認証システム | 指紋認証 | |
おサイフケータイ | 対応 | |
バッテリー | 4,500mAh | 3,600mAh |
サイズ | 約154x68x8.3(mm) | 約157x69x8.2(mm) |
重さ | 約169g | 約151g |
価格 6月23日時点 | 約54,000円(税込) 割引は各社で異なる | 46,800円 値引は各社で異なる |
全体的に見ると前作よりも性能面やストレージ、バッテリー面が強化されたので良い感じのアップグレードだと個人的には感じます。
- Snapdragon 690搭載で処理性能が大幅にアップ
- ストレージ部分がグレードアップ特にRAMの6GBはgood
- 筐体サイズが若干小型になった
- バッテリー容量は4500mAhにアップ
- 本体は前作よりも18g重くなった
- 5Gに対応
前作の「Xperia 10 Ⅱ」は価格に対して少し不満が残り人気度はイマイチでしたが、今回のグレードアップは価格相応に仕上がった印象を受けました。
また、「Xperia 10 Ⅲ」はdocomo版、au版、ワイモバイル版の3社から購入可能となっています。
購入条件によって各社割引も適用されるので、定価より2万円ほど安く購入できる場合もあります。
2021年6月時点の各社価格と割引は以下のとおりです↓
端末価格(税込) | 割引金額(税込) | |
docomo | 51,480円 (いつでもカエドキプログラムは対象外) | 乗り換え22,000円割引 |
au | 53,985円 (かえトクプログラムで実質36,225円) | 新規11,000円割引、乗り換え22,000円割引、機種変更5,500円割引 |
Y!mobile | 54,000円 | 新規・乗り換え13,000円割引、機種変更7,200円割引 |
また、性能面(SoC)では600番台なのでミドルレンジの部類にはなりますが、普段使い(ネットサーフィン、SNS、動画視聴、ゲームアプリ)であれば特に困らないレベルです。
ポケモンGOやPUPGなども重めのゲームもプレイできますが、所々動きが鈍くなう場面もあるので、「Xperia 10 III」はゲーム中心ではないライトユーザーに向いてるのが個人的な印象です。
僕もゲームはほとんどやりませんが、最近流行の馬娘をプレイしてみましたが特にカクツキはありませんでした。
RAMも6GBなのでアプリゲーム3~4個であればプレイ感覚では問題ありませんでした。
Xperia 10 IIIのカラーは、ブラック、ホワイト、ブルー、ピンク、イエロー(※docomoンラインショップ限定)の合計5色です。
今回僕が購入したのは「ブルー」です。
色味もポップ調で可愛らしいですが背面はガラスコーティングなのでチープさはありません。昔からですがXperiaはデザインがシンプルなので万人受けも良いですよね。
筐体サイズは、約154x68x8.3mm、重さは約169g。
個人差はあるかと思いますが、横幅がちょっとだけスリムになったので女性でも握りやすいと僕は思います。
画面は6インチサイズで2,520×1,080 FHD+ HDR対応有機EL。画像だと伝えにくいですがやっぱり有機ELは綺麗ですよね♪
因みにドコモ版だとデフォルトでドコモ系のアプリがガッツリインストールされています苦笑
▼右側面には、「音量ボタン」、「電源ボタン(指紋認証センサー一体型)」、「Googleアシスタントキー」が設置されています。
▼左側面にはSIMスロットのみ。SIMピンがなくても取り出し可能なタイプとなっています。
因みにSIMスロットは両面タイプになっています。
▼上部にはイヤホンジャック(3.5mm)とマイク
▼下部にはタイプCコネクタとマイクが設置されています。
▼「Xperia 10 III」のメインカメラ(背面カメラ)は1,200万画素(27mm標準 F2.2)+800万画素(16mm広角 F1.8)+800万画素(望遠 F2.4)のトリプルカメラを搭載しています。
(※いつもカメラレビューをしてくれる友人が今回は予定が合わなかったので僕撮影です)
写真のセンスがないので恐縮ですが、接写や通常広角撮影もそれなりに綺麗に撮れますし、ズームもハッキリ撮影可能です。
↓ズーム10倍↓
「Xperia 10 Ⅲ」で使える格安SIM・通信キャリア
次に「Xperia 10 Ⅲ」で使える格安SIM・通信キャリアなどを解説していきます。
そして、本題に入る前の確認ポイントですが「Xperia 10 Ⅲ」は現在(2021年6月)ドコモ・au・Y!mobileから発売されています。
上記でも少し触れていますが、購入先によって申込みプログラムだったり、キャンペーンなどが適用になるので、実質端末価格が異なります。
端末価格(税込) | 割引金額(税込) | |
docomo | 51,480円 (いつでもカエドキプログラムは対象外) | 乗り換え22,000円割引 |
au | 53,985円 (かえトクプログラムで実質36,225円) | 新規11,000円割引、乗り換え22,000円割引、機種変更5,500円割引 |
Y!mobile | 54,000円 | 新規・乗り換え13,000円割引、機種変更7,200円割引 |
特にY!mobileは端末価格が一番高いですが、「18000円割引+予約宣言特典5000円分のPayPay+新どこでももらえる特典3000円分のPayPay」が全て適用になれば実質価格が28,000円になるのは魅力ですね。
各キャリアで購入した「Xperia 10 Ⅲ」を他社で使う時の注意点
「Xperia 10 Ⅲ」を上記の3社で購入した方が、今後他社へ乗り換える際に注意しなければならないことが2点あります。
- 「Xperia 10 Ⅲ」SIMロック解除を済ませておく
- 同じ通信回線を使っている所をなるべく選ぶ
注意点①:「Xperia 10 Ⅲ」のSIMロック解除を済ませておく
今回僕が購入したのはドコモ版の「Xperia 10 Ⅲ」なので、購入時はドコモのSIMロックがかかっています。
仮に変更先がahamoであればSIMロック解除不要で乗り換えることができますが、中には「SIMロック解除」を行いSIMフリー化させておく必要がある通信事業社もあります。
SIMロック解除はオンラインから簡単にできるので、他社への乗り換えを検討する際にはSIMロック解除をしておきましょう。
今回購入したのはドコモ版なので、SIMロック解除は「My docomo」から行います。
因みに、Y!mobileはオンライン経由での購入なら最初からSIMロック解除された状態で発送されるのでスルーしてください。
注意点②:乗り換え先は同じ通信回線を使っているところを選ぶ方が無難
初心者には少し難しい話になってしまいますが、「Xperia 10 Ⅲ」に限らず端末には全て「その機種が持っている対応バンド」という物があります。
もし、既存の端末を持って他社へ乗り換える際には対応バンドが合致していないと正常にインターネットに繋がらない可能性が高くなので注意が必要です。
中でも「Xperiaシリーズ」は特殊でキャリア版ごとに公開になっている対応バンドが異なります。(もうこの時点で初心者は意味不明かと思います汗)
今回の「Xperia 10 Ⅲ」はdocomoでは「SO-52B」、auでは「SOG04」、Y!mobileでは「A101SO」といった型番で各キャリアから販売されています。
少しややこしいですが、「Xperia 10 Ⅲ」をSIMロック解除をしたとしても、全ての「対応バンド」(通信事業社)が使える「Xperia 10 Ⅲ」になるというわけではありません。
追記:試しに今回購入したドコモ版の「Xperia 10 Ⅲ」をSIMロック解除して、楽天モバイルのSIMを挿してみたところ、APN画面で「このユーザーはアクセスポイント名設定を利用できません」という表示出ました。(以下画像)
「あーやっぱりダメかぁー」と思ったのですが、念の為手動で楽天モバイルのAPNを新規作成してみたことろ、繋がっちゃいました。
https://network.mobile.rakuten.co.jp/faq/detail/00001495/
電話もちゃんとかけられます。
因みに楽天モバイルの「ご利用製品の対応状況確認」では、「ドコモ版 Xperia 10 Ⅲ」の記載はありません。しかもドコモ版のXperiaシリーズはほとんどの機能に「✕」がついて実質正常に使えない状態になっています。(2021年6月時点)
楽天モバイルに限ったことではありませんが、各社の「動作確認ページ」に記載がない場合は全て自己責任という形になってしまいます。
今回は接続できていますが、今後の安定面はまだ不安が残るので推奨はしません。
なので、「Xperia 10 Ⅲ」を持って他社へ乗り換える際には同じ通信回線を使っている会社や動作確認ページに記載がある通信事業社を選ぶのが基本です。
キャリアのオンライン専用プランの「ahamo」や「povo」であれば安心して使えます。
また、MVNOでも「マイネオ」や「BIGLOBEモバイル」なども動作確認端末数が多いのでチェックして見るのも良いです。
マイネオやBIGLOBEモバイルでもまだ「Xperia 10Ⅲ」の記載はありませんでしたが、歴代シリーズが記載されているので、今後記載されるかと思います。
Softbankからの発売はなく、ワイモバイルからのリリースになるので、Softbankユーザーで「Xperia 10 Ⅲ」を使いたい方はワイモバイルへ乗り換えましょう。
- ドコモ版「Xperia 10 Ⅲ」⇒ ahamoやMVNOのドコモ回線
- au版「Xperia 10 Ⅲ」⇒ povoなどのau回線を使ったMVNO
- Softbankユーザー⇒ ワイモバイルで購入
端末価格(税込) | 割引金額(税込) | |
docomo | 51,480円 (いつでもカエドキプログラムは対象外) | 乗り換え22,000円割引 |
au | 53,985円 (かえトクプログラムで実質36,225円) | 新規11,000円割引、乗り換え22,000円割引、機種変更5,500円割引 |
Y!mobile | 54,000円 | 新規・乗り換え13,000円割引、機種変更7,200円割引 |
まとめ:「Xperia 10 Ⅲ」はインパクトはないがライトユーザーにはちょうど良いスマホ
「Xperia 10 Ⅲ」は飛び抜けた機能はありませんが、全体的なバランスは良いのでゲームを全力でプレイする本気ユーザー以外であれば日常生活で困ることはまずありません。
2021年7月上旬に発売される最上位モデルの「Xperia 1 Ⅲ」ですと約3倍の価格と超高額です。
モデル | 機種変更価格(一括価格/税込) |
Xperia 10 Ⅲ | 51,480円 |
Xperia 1 Ⅲ (ドコモ版) | 154,480円 |
ライトユーザーであれば完全にオーバースペックになってしまいます。どの機種を使うかは最終的には好みですが、価格を抑えたいであれば僕は「Xperia 10 Ⅲ」をオススメします。